愛しさと切なさとエスプレッソ

パンとマンションが好きな人のブログ

35億ではなく

34歳になった。

 

誕生日の少し前に、同じ誕生日の友人と食事をした。

その友人とは誕生日祝いを兼ねて食事をするのが恒例になっていて、今年で6回目のようだった。

10回目まではやりたいねと言って、普段食べないような凝った料理を食べた。

料理にはカリフラワーのブランマンジェに大根を散らした…などと説明があった。

ガラスの中に泡が閉じ込められたようなグラスにシャンパンが注がれて「今日はお祝いだね」と言った。

「大人になって良かったね」と友人。彼はこれを毎回言うのだ。

 彼は僕の質問にきちんと答えてくれる。どんな年にしたいか、カリフラワーって普段買う?ドイツっていい国?などの質問に。

彼はそれらに適当に答えないし、だからと言って語りすぎる事もない。言葉の分量がちょうど良いのだ。ついでに言えば料理の量もちょうど良かった。

 

きっとこの人と一緒に歳を取っていくんだなと思える人が何人かいる。幸運な事だと思う。

段々と歳を取る事にポジティブな感想を持てなくなってきたけれど、その人たちと歳を取れるなら、ポジティブとまではいかないけれど、それも悪く無いかなって。仕方ないよねって。