愛しさと切なさとエスプレッソ

パンとマンションが好きな人のブログ

真面目で熱心

4月から英語の公開講座を受け始めた。

Zoomで行われるその授業はカナダ人の先生が教えてくれるのだが、初回の授業で日本語禁止と言われて本当に焦った。

海外旅行に行っても「Do you accept credit card?」と「Could you take a picture?」くらいしか話せないような語学力なので日本語使用を禁止されたらほとんど何も話せない。

初回の授業ではグループに分けられ、女子高生と同じグループになった。高校2年生だという彼女は港区に住んでると言い、「Great!」と僕が答えた。そして彼女は海外に住んでいる従兄弟とオンラインで英語で話していると言うので、また僕が「Great!!」と答えた。そして彼女の母は看護師をしていると言うので更に「Great!!!」

ひたすらグレートを発する初回だった。彼女からグレートbotだと思われてもおかしくない。

初回から心が挫けたが、計12回の講座で3万を払っているので1回も休むわけにはいかない。僕は貧乏性なのだ。コンビニでコーヒーマシーンが抽出する最後の1滴を紙コップに落とし込みたいとしばらくカップを置いて粘るような僕の強い貧乏性は、講座を休みたい僕の怠惰に勝る。カナダ人の先生は「遅刻が嫌い」と言っていたので遅刻も絶対に許されない。

そして7月になり講座は残り1回となった。上達はあまりしていないと思うが、英語を発する時の恥ずかしさは始めの頃より無くなったと思う。

クラスメイトから最後のレッスンが終わってからも、有志で集まって英語を話す機会を作りませんかと声をかけられた。彼は僕を含めて2人に声をかけていて、どうして僕が誘われたのか聞いたら「真面目で熱心そうだから」と言っていた。なんだか申し訳ない気持ちになった。

 

6月は五島列島福江島に行った。川口春奈さんの故郷である。

福江島は本当にのどかで良いところだった。レンタカーを借りて島内に多くある教会をめぐり、自然豊かな島のあちこちを散策した。

魚もうどんも、野菜もおいしかった。農協で野菜を買い、トランクに詰めて持って帰った。農協では魚も売っていて、魚の安さに感動して値札をカメラで撮ったりした。

福江島に行く前はレンタカーの運転が不安だった。実家に帰れば車があるのだが、自ら進んで運転しようと思えない。事故を起こしそうで怖いのだ。

しかし島では交通量が多くないし、歩行者も少ないし、市街地を離れれば信号もないので運転は楽だった。3日目には運転が楽しくなってきた。実家に帰ったらまた運転したいと思った。

日頃運転する人に「運転得意?」と聞くと大概「あんなのは得意とかじゃなくて慣れ」と言われる。

僕は運転が苦手だと思っていたけど、勝手に苦手だと思っていただけかも知れなかった。多分そうやって、勝手に苦手だと思って避けていた事が今まで沢山あっただろうなと思う。避けていた英語も、実は得意なのかもと思いたい。