愛しさと切なさとエスプレッソ

パンとマンションが好きな人のブログ

同居

姉との同居が終わった。

姉の家のリフォームが終わるまでの2ヶ月、僕は姉と同居をしていたが、リフォームは無事に終わり姉は生まれ変わったピカピカな家に戻っていった。

始めはあまり上手くいかないかと思った同居は、思っていたよりずっと快適だった。

仕事から帰ると姉は食事を用意していてくれて、一緒に食べた。帰ってからすぐに美味しいご飯が食べられるのが嬉しかったし、仕事で嫌な事があった時はご飯を食べながらその話を聞いてもらった。

僕の仕事が休みの日は朝食や夕食を作ったりした。姉は僕の作り慣れた、僕は飽きている味付けの食事を美味しいと言った。

快適で有り難いなと思っているうちに2ヶ月が経ち、また一人暮らしに戻った。

元の生活に戻り、仕事から帰った時に寂しいと思った。録画していたドラマを見終わった後の静けさにも、食事を終えて1人分の食器を片付ける時にも寂しさを感じる。

今まで寂しさなんて感じなかったのに。夜が長い。

もしかしたら僕は今までずっと寂しかったのかも知れないと思った。肩こりが慢性的になると痛みを感じなくなるように、慢性的な寂しさがあったのかも知れない。

 

以前長期の海外出張を終えた彼氏が僕の家に2ヶ月ほど住んでいた事がある。

彼氏が家にいる間、僕は食事を作り、掃除をし、洗濯をし、仕事の疲れもあって少しの事でもイライラしていた。彼氏もイライラしている僕と一緒にいたくないだろうし、同居はしないほうがお互いのためだなと思った。

朝食を2人分作っている横で彼氏がカップ焼きそばを作り始めた時は本当に別れようと思った。

そんな経験があるから、僕は誰かと同居するのは無理だと思っていた。一人暮らしが長くなると自分なりの暮らしのルールが出来てくるし、相手には相手のルールがある。

しかし姉とは上手く同居出来たと思う。快適だったのは居候の身だからと姉が僕に遠慮していたためと、元々実家で一緒に暮らしていたからかも知れないけれど。

家事への感覚が似ている人との同居はストレスが少ないように思う。結婚などでパートナーと同居をしている人は、一緒に暮らす中で感覚をすり合わせていく事が多くあるだろうけど、あまり感覚が合わない人との同居は大変だろうなと思う。

姉に結婚の予定があるかを聞いたら「無いよ。嵐の大野くんと結婚できるなら別だけど」と言っていた。老後は姉と暮らすのも楽しそうだ。