愛しさと切なさとエスプレッソ

パンとマンションが好きな人のブログ

お仕事白書

新しい職場での仕事が始まった。

有休消化で休んでいたのは1ヶ月半。これくらい休むと「そろそろ働いてやってもいいよ」と仕事に対して強気になれるので、精神衛生のためにこれからも時々長期で休んでいきたい。

初日の勤務では4時間働いたところで早速「仕事の拘束時間長っ!」と思った。休憩1時間を含めて9時間の拘束。休憩を終えて更に4時間も働くなんて信じられない。労働に対してのブランクは僕に、当然のごとく行われている労働の基準に疑問を抱かせる。

新しい職場は今の所ヒマ。これから徐々に忙しくなりそうではあるが、ヒマな時間は陽気な女子と一攫千金を得るにはどうしたら良いかなどと喋っている。

職場を観察していると陽気な女子とやや陰気な女子との間に不穏な空気が流れているようだ。多分その橋渡しをするのが僕の役目だろうと思う。僕は自分で言うのはなんだが、女子間に流れる不穏な空気を察知し、それでいて不穏な空気に気付かない振りをして角を立てないように振る舞うのが得意なのだ。これは才能といってもいいかも知れない。だれも感動させない才能ではあるが。

職場での役目が自分なりに決まったところでようやく業務終了の時間が近づいた。僕は仕事の中で「退勤」が一番得意なので、閉店時間が近づくと早く帰りたい気持ちでソワソワしてくる。定時でスッと帰れるよう、10分前に閉店の準備をしていると「準備早すぎない?」と陽気な女子がやや驚いた様子で言ってきた。僕は定時に閉店作業を開始するのではなく、定時に作業を終えて帰りたい旨を伝えた。1分1秒でも仕事に長く拘束されたくない旨も伝えた。

すると陽気な女子は「家で誰か待っているの?」と聞いてきた。家には誰もいない。さらには犬や猫さえいない。ただ「何かをするために早く帰る」のではなく、「早く帰れたから何かをする」というのも良いではないか。働き方改革なんて言葉を便利に使ってどんどん早く帰ろうと思っている。